入居までのながれ 入居までのながれ

老人ホーム選びでは6つのポイントを押さえて
おきましょう。

有料老人ホームを選びましょう

老人ホームの比較検討を忘れずに

有料老人ホーム選びは、将来の人生設計です。選択肢が多ければ、将来への希望もたくさん見出せることでしょう。ライフスタイルは無限です。ホーム選びは建物のきれいさや金額だけで即決ではなく、いろいろ比較して自分の生活に適したものを選びましょう。

老人ホームを選ぶとき、比較検討をまったくしないで、子供に勧められるがままに決めてしてしまったという話をよく聞きます。実際に入居してみると、それまでの生活環境と大きく異なるので、ストレスを感じてしまうことにもなりかねません。

    

自分にいちばん適したホームを選ぶ

快適な有料老人ホーム生活にするには、たくさんのホームのなかから気に入ったものを選び、比較検討して決めることが大切です。これまで以上に安心で魅力ある生活を満喫するためにも、自分にいちばん適したホームを選ぶことが大切でしょう。

比較検討8つのポイント

比較検討をする際には、以下の8つのポイントに配慮することをお勧めします。

1.立地条件

立地条件は、ホーム選びで重要なポイントです。これまで暮らしてきた街や、家族や友人が住む場所など、愛着のある地域に立っているホームならば、生活していても安心できます。また家族の住まいから近所であれば、頻繁に家族が遊びに訪れることもできるので、孤独感を味わうことがないでしょう。

また、今まで都市部で生活していたのに、人里離れた田舎のホームに入居してしまったら、買い物に出かけることもできませんし、不便さを感じてしまいます。活動的で豊かな生活を送るためは、ホームの中で生活するだけではなく、外出することも必要です。いつでも気軽に外出できるように、商業施設や交通機関などホームの周辺の環境が充実した地域を選ぶことにも配慮しましょう。

2.部屋の広さと形状

ホームの中でも、特に自分が生活する部屋(※以下、居室)には、こだわりたいものです。トイレやベッド、収納などの使い勝手や機能性はもちろんのこと、居室の広さや形状、さらには窓からの眺めなどいろいろな点をチェックしましょう。居室の改修や模様替えは許可されているか、荷物はどれくらい持ち込むことができるのかなども確認しておく必要があるでしょう。

また身体機能が衰えたときのことも考えておかなければなりません。居室は広い方が良いと思っていても、身体機能が低下して手すりなどを取り付けた場合、手すりを伝ってトイレまで行くのが困難になるという場合もあります。いろいろなことに配慮した上で、自分の身体に適した居室、好みにあった居室などを選ぶ必要があるでしょう。

3.施設・設備

施設には個人の居室以外に、食堂やリビング、浴室、談話室などの共用スペースがあります。ホームを選ぶ際には、共用スペースもチェックしましょう。自分の趣味を続けることができるスペースがあるかどうかということも、選択のポイントになるでしょう。

ホームによっては、ジムやプール、家庭菜園やシアタールームなどがある施設もあります。自分の好みやライフスタイルに応じたホームを選ぶと良いでしょう。

また居室にトイレ、シャワー、キッチンが付いているかどうか、エアコン、ベッド、カーテンまで付いているかどうかなども確認しましょう。

4.経営状況

せっかく気に入ったホームでも、経営状況が悪化して、閉鎖ということがないとは言い切れません。経営が悪化して、事業主体が変わることもあります。しかし経営母体が変わって、以前より経営状態が良くなるという例やサービスの質が向上したという例はあります。最近では大手の企業が経営しているホームが増えてきたので、それでも不安な場合はこういったホームに入居することをお勧めします。

また最近では、財務諸表や損益計算書、貸借対照表などを見せてもらえるホームもあるので、参考になると思います。「入居率」の高さも経営状況を把握する判断材料になるといえるでしょう。

5.医療体制

嘱託医師による往診や定期的な健康診断など、健康を維持・管理する支援サービスはホームによって異なります。また医療体制は、病院との協力・提携体制があるといっても、その内容はホームによってさまざまです。診療所や病院に隣接したホームもありますが、診療科目によっては診て貰えない場合もあります。ホーム選びでは、医療体制や健康支援サービスについてしっかりと確認しておくことが大切でしょう。緊急時や夜間・休日であっても、「何を、どこまでしてくれるのか」。入居後の安心のためにも、しっかりと把握しておきたいものです。

また入退院手続きなど、もしものときのサービスについても確認しておきましょう。

6.介護サービスとその他のサービス

介護付き有料老人ホームでは、介護認定を受けた人に対して、要介護度に応じた介護保険サービスの提供があります。介護保険対象外のサービスの詳細に関しては、ホームによって異なるので確認しましょう。(リハビリや認知症ケアのサービスを提供するホームもあります)。有料老人ホームにはこうしたサービスの他にも、食事サービスや入浴・洗濯・掃除・外出時の送迎・理容などといった「生活支援サービス」があります。食事は日々の生活の満足度を左右するだけに、特にホーム選びの重要なポイントになるでしょう。味やメニューの豊富さはもちろん、栄養の管理やきざみ食、病人食への対応などを調べましょう。また「生活支援サービス」は、内容がホームによって異なるので、しっかりと確認しておきましょう。

7.苦情対応&トラブル処理

有料老人ホームは、入居者あっての施設です。ホームと入居者のコミュニケーションが上手く取れているかどうかは、ホーム選びのポイントになります。

入居者から不満の声があがったときに、真摯に対応してくれるホームは信頼することができるでしょう。入居者や入居者の家族の声に耳を傾ける「運営懇談会」のようなしくみがあるかどうか、自由にものをいえる雰囲気づくりをしているか、またトラブルがあった時にはどのように対応するのかなど、詳しく調べましょう。

また入居者間でトラブルがあったとき、ホーム側がどのような対処をしてくれるのかも、事前に確認しておくことをお勧めします。

8.ホームの雰囲気&スタッフやホーム長の人柄

今後の暮らしの拠点になる場所ですから、スタッフやホーム長の人柄に問題のあるホームや雰囲気が悪いホームなどは避けるべきでしょう。日頃から接する分だけ、信頼できるスタッフやホーム長がいるかどうかは大きな問題です。快適で価値ある毎日を過ごすためにも、ホームを選ぶ際はスタッフやホーム長についても調べておくことをお勧めします。

また、いかにスタッフが優秀でも、一部のホーム入居者のためにホームの雰囲気が悪くなっている場合もあります。ホームの雰囲気は見学や体験をするなどして見極めるようにしましょう。人にはそれぞれ相性もあります。どんなスタッフが良いスタッフなのかは一概に決めることはできません。自分の目で確かめて、ホームを選ぶようにしましょう。

 
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