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認知症スクリーニング検査「MMSE」について詳しく解説|認知症のコラム

認知症スクリーニング検査「MMSE」について詳しく解説|認知症のコラム

更新日:2021.09.10

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認知症は早期発見が大きなポイントですが、病院では一体何を基準に「認知症」と診断しているのでしょうか? 今回は、世界的な認知症診断基準の一つである「MMSE」の検査内容などについて解説していきます。

認知症の予測から診察を受けるまで

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現在の医療では、根本的な完治が不可能である認知症ですが、早期発見により何らかの対策を講じることで、進行を遅らせ、発症後の余生を穏やかに暮らすことは可能です。

認知症にもアルツハイマー型やレビー小体型、脳血管性などさまざまなタイプがあり、薬の種類やケアの仕方も異なります。まずはきちんと医療機関で検査を受けることが第一歩となります。

【医師監修】アルツハイマー・レビー小体・血管性|三大認知症について知ろう|認知症のコラム

今回取り上げる「MMSE」は、Mini Mental State Examination(ミニメンタルステート検査)の略で、1975年にアメリカのフォルスタイン夫妻らによって考案された認知症検査メソッドです。日本発の認知症検査である「長谷川式簡易知能評価スケール」が登場したのが1974年のことなので、その後を追うように発表され、現在まで世界基準の一つとして採用されています。

テストの前に用意するもの

・筆記用具

・回答用の白紙

・時計や鍵など

MMSEの特徴として、記述と描画の試験項目があることです。回答に使う用紙は公式のフォーマットをダウンロードすることも可能ですが、白紙の用意でも問題ありません。また、時計や鍵などは「物品呼称」という項目で使用するものですが、ライターやハンカチなど身近なものであればほかの物品で代用しても問題ありません。

MMSEフォーマットのダウンロードはこちら

MMSEの設問とその意図

MMSEでは以下11項目を認知症の判断基準としています。試験時間は延べ10~15分程度。各問に10秒以内に回答しなくてはなりません。30点満点中、23点以下で「認知症疑い」。24~27点で「軽度認知障害(MCI)疑い」となります。

1.時間の見当識(1点×5問)

「今日は何日ですか?」「今の季節は何ですか?」など。季節や時間に関する見当識を確認します。

2.場所の見当識(1点×5問)

「ここは何県(都道府)ですか?」「ここはどこ(建物の種別)ですか?」など。場所に関する見当識を確認します。

3.即時想起(1点×3個)

質問者が3つの単語を言い、その場で暗記、復唱してもらいます。新しいことを覚える能力を確認します。

例:電車、ウサギ、枕 など

最大6回を限度に3つすべて答えられるまで繰り返します。

4.計算(1点×5個)

決められた時間内に、正確に暗算できるかをチェックします。ここでは、100から7を順に引いた数を言ってもらいます(100-93-86-79-72-65)。

5.遅延再生(1点×3個)

3の即時想起で覚えてもらった3つの単語を言ってもらいます。新しく覚えた記憶を、時間を空けずに引き出せるかを確認します。

6.物品呼称(1点×2問)

時計や鍵などの物品を提示して、その名称を答えてもらいます。なじみのある名称をきちんと記憶できているかを確認します。

7.文の復唱(1点)

質問者が短い文章を口頭で述べ、そのまま正確に復唱してもらいます。一定の長さの文を記憶できるかを問います。

例:「みんなで力を合わせて綱を引きます」

8.口頭指示(1点×3段階)

3つの動作指示を出して、確実に遂行できるかを確認します。一度の指示で複数の動作を段階的におこなえるかを問うものです。

例:ハンカチを右手で持ってください

      ↓

 それを半分に折ってください

      ↓

 それを私に手渡してください

9.書字指示(1点)

読解能力の確認で、指示内容を書いた紙を被験者に見せ、そのとおりに行動してもらいます。

例:「目を閉じてください」(と書かれた紙を見せる)

10.自発書字(1点)

構文能力が備わっているか、被験者に短文を一文書いてもらいます。内容は問わず、文章や四字熟語になっていれば採点対象ですが、単語や名詞のみの列挙の場合は採点しません。

例:「昨日、テレビで野球の試合を観ました」

11.図形模写(1点)

あらかじめ用意した図形が描かれた紙を渡し、同じ図を描いてもらいます。物の位置関係(視空間認知機能)を正確に捉えているかを確認するもので、具体的には、重なり合う五角形が2つ描かれた紙を見せ、きちんと重なるようにして描画できていれば採点となります。

長谷川式簡易知能評価スケールとの違い

日本の認知症診断には、一般的に「(改訂)長谷川式簡易知能評価スケール(以下、長谷川式)」が多く用いられていて、国内の知名度も長谷川式の方が上です。MMSE、長谷川式ともに設問の構成はほぼ同じですが、いくつかの相違点も見られます。

一番の違いは、長谷川式の場合、記述や動作、描画の確認項目はなく、すべて口述による回答となっています。これは、長谷川式が開発された1974年当時、脳梗塞や脳出血を原因とする脳血管性認知症が多く確認されていたことから、手指の震えで正確に字を書けない患者に配慮したためです。

次に、長谷川式に比べてMMSEの方が採点基準が厳格であるとも言えます。長谷川式は設問によっては2点の配点で、回答に若干の誤差がある、またはヒントを与えて正解した場合は1点付与されることもあります。一方でMMSEでは、設問がすべて1点のため、惜しい回答でも、誤答であればすべて0点です。

また採点結果については、長谷川式の場合は30点満点中20点以下で「認知症疑い」とみなされます。MMSEの「軽度認知障害(MCI)疑い」のような中間基準が設けられていない点も大きく異なるポイントです。

認知症診断の礎となった「長谷川式簡易知能評価スケール」について|認知症のコラム

MMSEを受検する前に

認知症が疑われた場合、病院の脳神経外科や精神科、または認知症を専門に取り扱う「物忘れ外来」などで検査可能です。気になるMMSEの検査費用ですが、現在は保険が適用されるため、3割の自己負担で240円、2割負担の場合は160円、1割負担の場合は80円で受検することが可能となります。

また注意事項として、決して検査の結果で一喜一憂しないことです。MMSEで23点以下のスコアだったとしても、あくまで「認知症疑い」があるだけで、その場で認知症と診断されるわけではありません。例えば100から7を引く「計算」では、受検時の集中力の欠如や制限時間に追われる精神的な焦りなどから、正常に回答できない人が多くいるとみられています。このため、MMSEでの試験結果をもとに、その内容をさらに分析し、続く検査や生活指導などへと導いていくことが求められます。中には病気の後遺症でペンを持てない人もいます。その場合はMMSEと長谷川式を併用するなど、さまざまなアプローチを試みて診断する必要があります。

終わりに

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自分を認知症と認めたくない思いから、検査をためらう高齢者も多くいるのが現状です。しかし、何より早期発見が肝であるのが認知症。MMSEのように気軽に受けられるテストの普及で、早期発見できるチャンスも広がってきました。最近物忘れが激しくなったなど、少しでも気がかりなことがあれば、迷わず受検するようにしましょう。

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