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高齢者の一人暮らしの問題点と対策を考える|介護のコラム

高齢者の一人暮らしの問題点と対策を考える|介護のコラム

更新日:2021.09.01

一人暮らしの高齢者"

少子高齢化が進む日本。2000年の介護保険法施行以降、次々と登場した介護サービスによって、高齢者の独居世帯でも安心して暮らせる世の中へと変わってきました。しかし、一人暮らしの高齢者の増加により、介護サービスだけでは補えない生活が浮き彫りになってきたのも事実です。今回は一人暮らしの高齢者が抱える問題点と解決策を考えてみます。

増加の一途をたどる高齢者世帯

頭を悩ませている高齢者

厚生労働省が発表した2020年時点の65歳以上の高齢者人口は3,619万人で、これは総人口の28.8%を占めます。続いて2019年のデータによると、高齢者が暮らす世帯のうち、「夫婦のみの世帯」が827万世帯で全体の32.3%、「単独世帯」が736万9,000世帯で全体の28.8%を占めています。

つまり高齢者がいる家庭の、全体の60%以上が高齢者だけで暮らしていることになります。高齢者だけで暮らす世帯は、1986年時には全体の31.3%だったことから、34年間で2倍近く増加したことになります。

■参考文献

厚生労働省 世帯数と世帯人数の状況

一人暮らしで起こりうる問題点と解決策

一人で散歩をする高齢者

では実際に、一人暮らしまたは夫婦だけで暮らす高齢者世帯で考えられる問題にはどのようなケースがあるのでしょうか。解決策と合わせて考えてみます。

① QOLが低下する

第一に考えられるのはQOL(Quality Of Life=生活の質)の低下です。特に一人暮らしの場合、日常的にコミュニケーションを図る相手がいないため、感情面での起伏が少なくなり生活そのものにメリハリがなくなります。加えて、人の目が付かないことから、食事、掃除、入浴、洗濯といった家事もおざなりになり、健康が害される可能性もあります。

解決策

掃除や自炊する日をルールとして決めるなど、自らを律するよう心がけましょう。新型コロナウイルスの影響で難しい側面もありますが、町内会の集いや、シニア世代を対象としたアクティビティ、日帰り旅行などの企画に参加するなど、近所との交流を維持することも必要です。

② 認知症が進行する

QOLと大きく関係していますが、生活に緊張感がなくなることで認知症の進行も加速すると考えられます。会話がなくなれば当然脳が受ける刺激も少なくなるからです。特に一人暮らしの場合はより深刻です。

解決策

要支援者または軽度の要介護者が利用できる通所型の介護サービスなどを積極的に利用し、人と触れ合う機会を作ることが重要です。また、家族は安否確認も兼ねて定期的に電話連絡をして、積極的に会話をするようにしてください。

③ 急病時など発見が遅れる

一人暮らしの場合、急病の際の緊急連絡が難しくなります。また、意識を失い倒れた場合、発見されるまでに時間がかかります。「孤独死」という言葉がよく聞かれるようになりましたが、高齢者の一人暮らしとは切っても切り離せない問題です。

解決策

定期的な見守りサービスを利用することです。新聞や牛乳配達、宅配便の業者が安否確認を兼ねているところもあり、実際に倒れた高齢者の早期発見に繋がったケースもあります。持病がある人は、緊急通報サービスを利用するとよいでしょう。自宅に据え付けたボタンを押すことで、あらかじめ設定しておいた連絡先に連絡が行く仕組みになっています。

④ 通院など外出時の負担が増える

独居高齢者の生活を大きく制限するのが移動手段です。高齢者の運転免許の自主返納に対する世の中の動きが高まっていますが、介護を受けている高齢者の場合、車の運転は現実的ではありません。また、電車やバスを利用するにも、交通網が未発達な地方部では不便さは拭えません。

解決策

費用面でのデメリットはありますが、やはりタクシーの利用が現実的でしょう。電話1本で配車できるため、電車やバスのように長時間待つこともなく時間的な制約からは開放されます。また最近は、通院などの利用に限り介護保険の適用範囲で「介護タクシー」を利用することも可能です(※)。

※介護タクシーの介護保険適用範囲については事業者によって規則が異なります。利用目的を明確にした上で必ず事業者に確認するようにしてください。

⑤ 振り込め詐欺など犯罪に巻き込まれる

被害が後を絶たない振り込め詐欺などの特殊詐欺ですが、犯人は何らかの方法で高齢者世帯の個人情報を入手しています。そのため、家族など周囲に気付かれることなく、判断力が低下した高齢者は言われるがまま犯人の指示に従い、お金をだまし取られてしまいます。

解決策

この手の詐欺は相手に金銭が渡った後に発覚することが多いため、完全に防ぐことは難しいです。怪しい電話がかかってきた際は、必ず子どもなどに連絡するようルールを決めてみましょう。最近は固定電話を解約する世帯も増えていますが、こういった決断も詐欺を未然に防ぐ手法の一つと言えます。

家族との同居が最善の解決策とは限らない

一人暮らしの高齢者世帯で起こりうる問題は、子どもなど家族と一緒に暮らすことでほぼ全面的に解決可能です。しかし、すでに独立している子どもにも家庭があり、そう簡単には同居といきません。

仮に同居できる環境にあったとしても、子どもが複数いる場合は、誰が引き取るかが最初の問題になります。その後、同居する子どもとほかの兄弟との間で不公平感が生じ、兄弟の間でトラブルが発生する可能性が高いです。

無事に引き取りが決まった場合でもこれからが本当の問題です。健康状態が悪くなり認知症が進行すると、介護の負担が大きくなります。自分の時間が奪われ、ストレスが溜まるだけでなく、高齢者に夜間のせん妄(時間や場所が急にわからなくなる見当識障害)や徘徊といった症状が出てくると、家族は睡眠不足に陥り、心身ともに衰弱してしまいます。介護の負担を分散すべく、介護者の子ども(被介護者の孫)に任せるにしても、国会でも取り沙汰されている「ヤングケアラー」問題からわかるように、若者の将来が犠牲になる可能性も否定できません。

老人ホームへの入居で不安は解消される

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一人暮らし高齢者の不安を解消するためには、やはり既存の介護サービスを頼ることが先決です。無事に家族と同居できた場合でも、通所介護(デイサービス)などを定期的に利用して、家族の負担を減らすことは必ず必要なことです。

要介護度が高くなり、自宅での生活が難しくなった場合は、早急に老人ホームなどへの入居を検討するようにしましょう。身の安全はもちろん、食事やレクリエーションなど日々の生活を支えてくれるすべてが老人ホームにはあります。高齢者、家族ともに安心して暮らしていけるよう、まずは資料請求や施設見学から始めてみてはいかがでしょうか。

探しっくす入居相談室

https://www.sagasix.jp/

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