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嚥下(えんげ)障害の原因と対策方法|介護のコラム

嚥下(えんげ)障害の原因と対策方法|介護のコラム

更新日:2021.03.10

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楽しく、おいしく食事することは人間共通の楽しみ。しかし、そんな食事も嚥下(えんげ)機能の衰えによって、日に日に楽しさが奪われてしまいます。今回は、誤嚥性肺炎など嚥下障害によって起こる症状やその改善策などについて触れていきたいと思います。

飲み込む力が衰える「嚥下障害」

「嚥下」とは口の中にある食べ物を飲み込み、胃の中へ送る一連の動作を指す言葉です。何らかの要因によって嚥下がうまくおこなえなくなる状態を「嚥下障害」と呼びます。

高齢者によくみられる症状ですが、50~60歳あたりでも飲み込む力が衰えてくる人もいるため、比較的若いシニア世代が「自分はまだ大丈夫」と油断するのは危険です。

嚥下障害によって始まる負の連鎖

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嚥下障害になると、食べ物を口にしたとき、最後までうまく飲み込むことができず、途中でむせかえるようになります。そうなると、あまり噛まずに食べられる丼ぶり物や麺類を好んで食べるようになります。水分を十分に含んだ米や麺はよく噛まずとも飲み込めるため、栄養が偏り、咬合力(噛む力)が衰えてきます。

やがて苦痛を避けるために食事量が減り、十分な栄養を摂取できなくなります。水やお茶を飲んだ場合でも同じような現象が起きるため、場合によっては脱水症状も引き起こします。次第に食事に対する意欲も弱まり、栄養失調にとどまらず、低体重、骨粗しょう症なども引き起こします。

このように、一度嚥下障害が始まると、みるみる体力が衰えてくるという負のスパイラルが始まります。骨が脆くなれば骨折しやすくなり、当然寝たきりのリスクも高まります。

高齢者の死に直結する「誤嚥性肺炎」を招くことも

嚥下障害がみられる高齢者が一番注意しなければならないのが「誤嚥性肺炎」です。誤嚥性肺炎は、気管支内に誤って飲食物が流入することによって起こります。細菌を含んだ物質が気管支内に入り込むことで気管支の粘膜が傷つけられ、その部位が炎症を起こします。嚥下障害では痰も頻繁に出るようになりますが、不快感ばかりか雑菌を多く含んだ痰が気管支内に入る危険性も含んでいます。

現在、高齢者の死亡原因のうち、悪性腫瘍(がん)、心疾患に次いで多いのが誤嚥性肺炎です。また、肺炎で死亡した人のうち、全体の97%は65歳以上の高齢者で占めていますが、このうちの大半の原因が誤嚥性肺炎とみられています。このことから、誤嚥性肺炎に直結する嚥下障害がいかに危険な状態であるかがわかります。

嚥下障害が起こる3つの要因

嚥下障害の要因は以下の3つが考えられます。

器質的要因

口腔内に腫瘍や口内炎などの異変が生じた結果、嚥下がスムーズにいかなくなるケースです。これらの異変は時間が経てば改善していくものですが、例えば口腔がんによって体の一部を切除した場合など、元どおりの機能回復が見込めないこともあります。

機能的要因

体力の衰えによって、嚥下運動そのものに障害がみられるパターンです。通常、食べた物は重力に従って食道を落下して行きますが、このとき同時に食道の筋肉が収縮することで食べた物を胃の中へと運ぶ動きを後押ししています。これを「ぜん動運動」と言いますが、全身の筋力や神経が衰えてくると、このぜん動運動も鈍重になります。

心理的要因

高齢者によくみられるアパシー(無気力)やうつ状態などによって、食欲そのものが衰えていきます。また、一度激しくむせかえるなどの嚥下障害が起きた場合、食べることへの恐怖感や食事が満足に取れないことへのストレスによって、嚥下障害が悪化することも考えられます。

嚥下障害は、上記のうちどれか1つによって起こるというよりは、3つの要因が横断的かつ時間を置いて段階的に現れて起こるものと考えてください。前述の"負の連鎖"につながることから、特に機能的要因と心理的要因は切り離せない存在と言えます。

嚥下障害の改善方法

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嚥下障害の治療にはいくつものアプローチがあります。自宅で一人でも取り組めるエクササイズもありますが、症状には個人差があるため、場合によっては器具を用いた治療法や手術に踏み切るケースもあります。以下、代表的な治療法を紹介します。

発声、呼吸、舌の運動トレーニング

唇、顎、舌などの部位を意図的に動かして筋力を高めるトレーニングです。小さく口を開いた状態で深呼吸する。頬を膨らましてゆっくりしぼめていく。舌を規則的に上下左右に動かす。パタカラ体操(「パ・タ・カ・ラ」の4音を繰り返し発声する)などのトレーニング方法があります。

マッサージ

体に余計な力が入っていると誤嚥しやすくなります。そこで、顎の周りなど嚥下にかかわる部位をマッサージして筋力のこわばりを緩めます。心身がリラックスした状態で食事することは誤嚥防止にもつながります。

実食訓練

実際に食べ物を口にしておこなう訓練です。始めはペースト状の軟らかい食材やとろみを付けた食材からスタートして、徐々に咀嚼の必要がある固形の食品へと変えていきます。重度の嚥下障害がみられる場合は、家族や介護士による食事介助(見守り)が必要です。

バルーン拡張法

バルーンカテーテル(先端に風船が付いた管)を口腔内に挿入して膨らませ、喉や食道を拡張させます。器質的要因がはっきりしている場合に用いられる治療法です。

外科手術

リハビリによる回復が難しい場合は、嚥下機能改善手術や誤嚥防止手術といった外科手術を選択する場合があります。

とろみ調整機能付き自販機も普及が進む

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画像出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000040650.html

近年では嚥下障害の対処法の一つとして「とろみ調整機能付き自販機」の普及が病院や高齢者施設などを中心に進んでおり、誤嚥・窒息リスクの軽減が図られています。自販機の開発元であるアペックス社(愛知県大府市)によると、「飲料にとろみを付けても味は変わらず、しっかりと飲み物がのどを通る感覚が一般の方でも分かる」とのこと。施設などで見かけた際には、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

最後に、嚥下機能改善を図るトレーニング方法は今回取り上げたもの以外にもいくつか存在するので、空いた時間を有効活用して改善に努めてみてください。そして、満足いくような改善が見られなかった場合は、歯科や口腔外科、またはリハビリを実施している専門外来などの医療機関を受診するようにしてください。

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