介護施設の種類を知る

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅とは

高齢者単身・夫婦世帯が安心して居住できる賃貸などの住まいで、巷では『サ高住(さこうじゅう)』と言われています。 『サ高住』はトイレ・浴室・キッチン完備の居室や、段差のない床、手すりの設置、広い廊下幅などのバリアフリー構造を有し、ソフト面では見守りサービス、生活相談、家事援助の福祉サービスの提供ができ、自宅のように生活することができます。
元気な方から、一人暮らしに不安をお持ちの方、さらに介助が必要な方も介護保険を利用して生活できる住宅があります。このように一言で『サ高住』と言ってもその住宅によって様々な状況です。

施設の選び方について

平成26年5月末で登録のあったサ高住は4,626棟、148,632戸、3年以上たった平成29年9月末の時点では6,786棟、222,058戸と大幅にその数が増えており、同じ「サービス付き高齢者向け住宅」でもハード面の違いに加え、"提供できるサービスの幅"が多様化しています。

現在では(平成29年度)、『サ高住』に入居している人の平均年齢は82.1歳で、5割以上が80代の方です。『自立』も含めた幅広い介護度の方が入居しており、『要支援』『要介護1・2』の入居者が多く、全体平均では要介護度1.7程となっています。

しかし一方では『特定施設特定施設入居者生活介護』の指定を受け、より幅広い介護サービスの提供が出来る住宅も増えており『要介護4・5』の認定を受けている方、認知症状のある方でも入居できる住宅があります。

サ高住はトイレ・浴室・キッチン完備の居室や、段差のない床、手すりの設置、広い廊下幅などのバリアフリー構造等のハード面の他に、見守りサービス、専門家による生活相談や、食事の提供、清掃・洗濯等の家事援助の福祉サービスの提供ができます。

いまはまだ本格的に介護を必要としていないけれど、一人暮らしに不安のある方、すでに介護が必要な方、軽度な認知症状のある方、このように入居される方の現在の心身の状態・状況により、どの住宅が条件に合うのか、利用者側が見定める必要あります。
さらに入居してからも健康状態や身体の調子は少しずつ変化していきます。介護保険を利用して生活を続けることも出来ますが、いつまでそこの住宅に居られるのか、住宅ごとに異なりますので、長期的な目線でも検討する必要があります。

サ高住を探す際は、「サービス内容」に注目して候補をいくつか出します。

実際に施設へ足を運び、イメージと合っているか見学しに行きましょう。その際には「どういった状況まで、この施設で生活できるのか」「外部の医療機関や介護サービス事業者との連携は取れているのか」など確認しましょう。

《ハード》

・床面積は原則 25㎡以上
・構造・設備が一定の基準を満たすこと
・バリアフリー構造(廊下幅、段差解消、手すり設置)

《サービス》

・サービスを提供すること(少なくとも安否確認・生活相談サービスを提供)
[サービス例:食事の提供、清掃・洗濯等の家事援助等]

《契約内容》

・長期入院を理由に事業者から一方的に解約できないなど、居住の安定が図られた契約であること
・敷金、家賃、サービス対価以外の金銭を徴収しないこと
・前払金に関して入居者保護が図られていること
(初期償却の制限、工事完了前の受領禁止、保全措置・返還ルールの明示の義務付け
ご入居対象者は次のいずれかに該当する単身・夫婦世帯です。
・60歳以上の者、もしくは60歳未満の場合は要介護/要支援認定を受けていること


高齢者専用住宅とは

高齢者専用賃貸住宅とは「高専賃」とも呼ばれる高齢者賃貸住宅のことです。
自立した生活を希望する高齢者を対象に賃貸している住宅のことで、国土交通省が管轄していましたが、現在は廃止された制度となっています。
平成23年に「高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)」が改正され、高齢者専用賃貸住宅を含む優良賃貸住宅、高齢者円滑入居賃貸住宅等の施設が一本化され、「サービス付き高齢者向け住宅」が創設されました。
参考文献
https://www.satsuki-jutaku.jp
(一般社団法人 高齢者住宅推進機構・サービス付き高齢者向け住宅情報提供サービス より)

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