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40代、50代でも認知症になる恐れ......若年性アルツハイマーの症状(初期症状)とチェックポイント|認知症のコラム

40代、50代でも認知症になる恐れ......若年性アルツハイマーの症状(初期症状)とチェックポイント|認知症のコラム

更新日:2020.09.24

物忘れの増加にはじまり、深刻な障害にもつながるアルツハイマー型認知症......認知症のなかでもっとも発症する割合の高い病気ですが、高齢者にばかり見られる病気ではありません。

40代や50代で両親を介護するような年齢の方、早ければ高校生であっても、発症する可能性があるのです。

厚生労働省の調査によると、平成21年度時点で、全国における65歳未満の若年性認知症者数は3.78万人と推計されています。

30歳以降、5歳刻みで認知症全体の有病率はほぼ倍に増える傾向があり、推定発症年齢の平均は41歳〜61歳で40代から60代前半で特に発症する可能性が高いとされています。つまり認知症の両親の介護をされている方自身も、認知症になる可能性があるのです。

この記事では65歳以下で発症する「若年性アルツハイマー型認知症」について解説していきます。

若年性アルツハイマーの原因は生活習慣にあり?

原因はまだ完全に解明されていませんが、若年性アルツハイマーの原因は、通常のアルツハイマー型認知症と同様と考えられています。「アミロイドβタンパク質」が脳に蓄積することで神経細胞が破壊され、記憶・思考・行動に障害が起きます。

アルツハイマー病の代表的な症状は「物忘れ」です。もちろん高齢になれば、誰でも物忘れが多くなり、物を探したりするものですが、アルツハイマー病の場合は「物をどこかに置いた」という事実自体を忘れてしまいます。あるいは、物を誰かに盗まれたと勘違いし、不安な気持ちを隠せずに周囲を疑ってしまう「物盗られ妄想」が見られることもあります。

そのほかに「頭痛」「めまい」「不眠」「不安」「抑うつ」などの症状や、仕事や家事のように手順を踏むような作業ができなくなる、好きだったことに対して意欲がなくなる、他人への配慮がなくなるといったことも初期症状でよく見られます。



若年性認知症でもっとも多いのは脳血管性認知症

こういった症状が、加齢による衰えとは関係なく比較的若いうちに発症するのが「若年性認知症」です。65歳以上の高齢者の場合、認知症でもっとも多く見られるのがアルツハイマー型ですが、若年性の場合、アルツハイマー型よりも脳血管性認知症の方が多いのが特徴です。

これらは脳梗塞やくも膜下出血の後遺症として現れる認知症でもあるため、働き盛りの世代で多く見られるのも頷けます。その他にも若年性認知症に罹患しやすいケースを紹介します。



【若年性認知症の原因と考えられる要因】

  • アルコールの過剰摂取
  • 高血圧
  • 遺伝的要因
  • 薬物乱用
  • 生活習慣の乱れ



過度の飲酒や喫煙は血流に影響を与えるものですので、血管にもダメージが及びます。その結果、脳梗塞や動脈硬化になるリスクも高まります。同時に多忙な日々を送る人にとってはストレスも大きな敵です。生活習慣が乱れることによって、食事、睡眠が不十分になり、認知症を含めたあらゆる病気にかかるリスクが高まります。また、日々のストレスを少しでも発散しようと、お酒やタバコの摂取量が増えるようではさらなる悪循環に陥ります。

アルツハイマー型については遺伝子が大きく影響する研究結果もあります。心配な方は、親族で過去に若年性認知症を発症した人がいないか確認してみましょう。遺伝要因は個人の努力で防ぐことはできませんが、少しでも認知症に関心を持ち、日ごろから健康的な生活を心がけることによって発症のリスクは抑えられるかもしれません。

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若年性認知症で現れる中核症状と周辺症状(BPSD)

基本的に高齢者の認知症で見られる中核症状や周辺症状と大差はありません。しかし、若い分だけ体力はあります。」感情が不安定なときは高齢者に比べ声も大きく、力も強いですし、移動のスピードも速いため、徘徊」などが起きると短時間で遠くまで行ってしまうことも考えられます。そのためケアする側の負担や苦労も大きくなるのです。

ここでは若年性アルツハイマーの中核症状と周辺症状を紹介します。

代表的な中核症状

●記憶障害

「食事をした」「私物を〇〇にしまった」という直前の行動そのものの記憶がなくなる、いわゆる「物忘れ」です。

●見当識障害

今日の日付や自分が現在どこにいるのかがわからなくなります。また、家族を別の人物と混同する(妻と娘を間違えるなど)といったこともあります。

●理解力・判断力の低下

計算ができなくなる、自宅の場所がわからなくなる、信号のない場所で道路を横断するといったことが見られます。重度になると車の接近に気がつかなかったり、踏切の警報機が鳴っていることにも気がつかなかったりします。

●実行機能障害

例えば外出の際の、窓を閉める→火の元を確認する→部屋の電気を消す→扉の鍵をかけるといった一連の動きが実行できなくなります。自分が伝えたいことに対してもうまく理論立てて説明することができなくなります。

●感情が不安定になる

急に喜んで手を叩いたり、何もないところで泣いたりと感情の起伏に変化が見られます。

周辺症状

●徘徊

突然家から飛び出しどこかへ行ってしまいます。認知症が進むと中核症状の「理解力・判断力の低下」で説明したとおり独力で自宅へ帰れなくなる危険もあります。

●妄想

実際には起こっていない非現実のものを疑い食ってかかるようになります。「誰かが自分の〇〇を盗んだ」という被害妄想がよくあるパターンです。

●幻覚(幻視・幻聴)

存在しないはずのものが見えるのが幻視、いないはずの人の声や物音が聞こえるのが幻聴です。夜中に幻覚を起こすと、それが気になって眠れなくなるので生活習慣が乱れます。

●無気力・うつ状態

何事にも意欲をなくした結果、うつ病と同じように気分の落ち込み、無気力(アパシー)状態に陥ります。

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若年性アルツハイマーの疑いがあるときに、やっておきたいチェックリスト

若年性アルツハイマーチェックリスト

若年性アルツハイマー型認知症かもしれないと思ったときのチェックリストを以下に用意しましたので、不安を感じている方はご確認ください。



  • □何でもないことができなくなった、失敗が目立つようになった
  • □話をすることが減った
  • □部屋に閉じこもることが増えた
  • □元気がないように見える
  • □わかりやすい、ごまかしや嘘をつくようになった
  • □会話が合わない、適当に話を合わせている
  • □趣味や関心ごとに興味を持たなくなった
  • □もの忘れが目立つようになった



認知症の中でも、うつ病のようにネガティブな変化が起きやすい傾向にあります。ただ、年齢が若いため、ほかの精神疾患と間違えられることも少なくありません。このチェックリストを参考に、病院受診の際には医師に相談してみましょう。

※あくまで1つの指標として活用してください。



早期発見・早期治療が大切

早期発見・早期治療が大事

若年性認知症は、年齢が若い分、高齢者と比べ脳が委縮していくスピードも速いため注意が必要です。少しでもおかしいと感じたり、周りから注意や心配を受けた場合には、医療機関で受診することをおすすめします。

若年性アルツハイマーは早期発見・早期治療が病気の進行を遅らせるためには非常に重要です。 またアルツハイマー型認知症は、本人が気づいていないことがほとんどです。親しい人にそのような不安がある方がいらっしゃる場合は、病院に連れていくことを検討してください。



完治は難しいが、食事や香りが有効

若年性アルツハイマーの予防

アルツハイマー型認知症は、1度発症してしまうと完治は難しい病気と言われています。そのため、できる限り進行を遅らせるような対策を取り入れることが有効です。 病院を受診して薬を服用するのももちろんですが、生活面でも食事のバランスや睡眠など、生活習慣を見直しも必要です。また、人との接触の機会を増やしたり、体を動かす有酸素運動を取り入れたりすると脳が刺激を受け、症状の進行が緩やかになることもあります。

特に効果があるとされているのが「食事」です。魚やアマニ(アマという植物の種子)、えごまに多く含まれる油やナッツ類、柑橘類、カレーに含まれる香辛料を使った料理をしてみるのも効果的と言われています。 また、アロマの香りは鼻から直接脳へ刺激を与えることができる唯一の方法です。香りをかげば脳が刺激されて記憶の定着率も上がります。アルツハイマー型認知症の方にも、アロマの香りで脳に刺激を与えてあげると記憶にもよい効果が得られるかもしれません。



まとめ

若年性アルツハイマー病についてお伝えしてきましたが、働き盛りの世代の人は家にいる時間もそう長くないため、家族は体の異常に気づくのが遅れがちです。また、本人が異常を感じたところで、「認知症は高齢者の病気」という思い込みがあるため、早期発見の障害ともなります。

しかし、症状が出てしまうと完全に治すことができません。 そのため、少しでも気になる点があるのであれば、病院に受診して検査をおこなうことをおすすめします。ただの注意散漫、ちょっとしたもの忘れであれば安心して日常を過ごすことでできるでしょう。そして、将来的に自分もなる可能性があることを意識していき、日々の生活の見直しをする機会になれば幸いです。食事、睡眠、運動、ストレスに注意した生活を心がけるようにしてみましょう。

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