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介護のお役立ちコラム

【医師監修】「胃ろう」とは? 在宅における手順と注意点を解説|介護のコラム

【医師監修】「胃ろう」とは? 在宅における手順と注意点を解説|介護のコラム

更新日:2021.06.22

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人間生きていくために食べることは欠かせないものですが、老衰や認知症の進行などにより、もはや食べることすらままならない高齢者もいます。このような場合、何らかの処置を介して体内に栄養を送り込むことになります。今回取り上げる「胃ろう」もその一つ。

それでは、胃ろうの仕組みや生活、介護を続けていく上での注意点などについて説明していきます。


【監修者】
木村 眞樹子医師

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医学部を卒業後、循環器内科、内科、睡眠科として臨床に従事している。妊娠、出産を経て、また産業医としても働くなかで予防医学への関心が高まった。医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる前の人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、webメディアで発信も行っている。


胃ろうの処置について

胃ろうとは腹部に小さな穴を開け、そこにカテーテル(管)を通して胃の内部へと栄養剤を注入する行為を指します。口から物を食べられなくなった人に対する処置ではありますが、これ以上回復が望めない人に施すケースが多く、基本的には延命治療時の処置の一環と言えます。

胃ろうの手術では内視鏡によって腹部内にカテーテルを残置しますが、手術自体は20~30分ほどで終了するため、患者への負担が少ないのが特徴です。

口から食事できない人に対する処置としては、胃ろうのほか、鼻の穴から長いカテーテルを胃の内部まで挿入する「経鼻胃管栄養」と、点滴で栄養成分を送る「経静脈栄養」があります。しかし、体への負担や誤ってカテーテルを抜いてしまうなどのリスクを考えると、胃ろうは確実かつ長期的に栄養摂取できるメリットがあります。

胃ろうカテーテルの種類

体に残置するカテーテルには以下の種類があります。カテーテルの脱落を防止するために体の外部と内部で固定する必要がありますが、外部と内部で各2種類、つまり合計4種類の形状が存在します。

皮膚の外側の形状としては、カテーテルが付いている「チューブ型」と付いていない「ボタン型」があります。チューブ型は胃ろうの際の栄養チューブとの接続が簡便である反面、飛び出したカテーテルが引っ張られ、痛みや皮膚への外傷がともなう場合もあります。ボタン型は栄養チューブとの接続が煩雑になる反面、自己抜去や雑菌の粘膜への付着といったリスクが軽減できます。

胃の内部の形状としては、風船のような形状で体内に挿入して後膨らませる「バルーン型」と、固形のストッパーで脱落を防ぐ「バンパー型」があります。バルーン型は蒸留水を用いて胃の中で膨らませるため、挿入時の痛みや違和感が少ないのが特徴です。しかし、風船が破裂する恐れもあるため、1~2か月に一度の頻度で交換しなくてはなりません。バンパー型は抜けにくい構造で、交換時期も4~6カ月に一度とバルーン型より長い周期となりますが、交換時に痛みをともなう点はデメリットと言えます。

在宅における胃ろうの手順と注意点

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胃ろうのまま在宅で生活を送ることも可能です。この場合、家族や看護師、研修を受けた介護スタッフが栄養剤の注入をおこないます。初めは慣れずに戸惑うことも多いかとは思いますが、きちんと手順を守れば決して難しくないはずです。

・事前に手洗いを済ませ、手袋を装着する
     ↓
・栄養剤の温度が常温であることを確認する
     ↓
・栄養剤をバッグに注入し、密封する
     ↓
・クレンメを開いて栄養剤をチューブの先端まで浸透させる
     ↓
・患者の上体を起こし、チューブとカテーテルを接続する。正しく接続されているのを確認できたら、決められた速度で滴下開始
     ↓
・栄養剤の投与が終了したら、チューブとカテーテルを取り外す
     ↓
・カテーテル内腔に約10倍に希釈した酢水を注入し、カテーテルを洗浄して終了

栄養剤は液状または半固形状をしており、カテーテルを介してゆっくりと胃の内部へ運ばれていきます。摂取上の注意としては、栄養剤の逆流を防ぐため上体を90度に起こすこと。寝たきりで難しい場合は30度を目安とします。胃の状態を安定させるため、摂取後30分~1時間ほどは上体を起こした状態を維持しましょう。

胃ろうだからこそ可能なリスクヘッジ

胃ろうは延命治療の色合いが強いため、本人の意思とは関係なく施されていることが多々あります。また、意識があった場合でも、物を食べられなくなる辛さ、楽しみを奪われる気持ちは本人にしかわからないものです。とにかくマイナス面ばかりが目立つ胃ろうですが、健康や安全面で考えるといくつかメリットも存在します。

口から物を食べなくなることにより、高齢者によくみられる誤嚥とそれに併発される誤嚥性肺炎を防ぐことができます。また、食べ物だとどうしても本人の好き嫌いもあり栄養が偏りがちになりますが、胃ろうだと医師や管理栄養士の指導のもと、的確な栄養補給を選ぶことができます。

器具が腹部に固定されていることから、経鼻胃管栄養と経静脈栄養に比べてカテーテルの自己抜去や感染症を引き起こす可能性が低いメリットもあります。ほかには、洋服を着れば外観上ほとんど目立たないことから、人目を気にせず普段どおりの生活が送れます。鼻からカテーテルを通すようなこともないため、人に会ったり写真を撮ったりすることへの抵抗もなくなるでしょう。

老人ホームに入居しながら胃ろうの処置が受けられる

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2012年の介護保険制度改正時に、従来は医療関係者にしか認められていなかった、胃ろうを含む経管栄養処置が研修を受けた介護士にも認められるようになりました。そして、研修を受けた介護職員の所属する事業所が「登録事業所」になっていることで入所施設でも経管栄養処置が可能となります。すべての施設ではないものの、胃ろうの管理ができる施設も多くあるため療養先が在宅や病院だけに限られてしまうわけではありません。

全国の胃ろう(胃瘻)受入れ可能な施設特集はこちら

https://www.sagasix.jp/theme/peg

終わりに

冒頭で述べたとおり、胃ろうは意思疎通が難しい終末期の高齢者に施すケースが多いです。さまざまな措置を講じて延命を図るべきか、それとも自然の流れに任せた方が幸せなのか、やがて家族は難しい判断を迫られることになります。胃ろうの導入について、元気で意識がはっきりしているうちに、本人の意思確認を済ませておいた方がよいと言えるでしょう。

 

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