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老人ホーム・介護施設コラム

介護にかかる費用はいくら?在宅介護と老人ホームを比較しました

介護にかかる費用はいくら?在宅介護と老人ホームを比較しました

2017.04.24

認知症や寝たきりなど、高齢となった両親が気になるのが、費用の問題。在宅介護でも介護施設の利用でも、少なくないお金が必要となります。年金支給額や貯金残高に余裕がない場合は、いつまでかかるかわからない介護に大きな不安を感じることでしょう。 そこで、この記事では在宅介護にかかる費用を算出し、介護施設を利用した場合と比較します。これから介護をするうえでお金に不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。

在宅介護にかかる費用は、平均6万9千円

在宅介護にかかる費用は、2種類に分けられます。デイケア・デイサービスやホームヘルパー利用にかかる「介護サービス利用料」と、オムツ代や介護リフォームなどにかかる「介護サービス以外の費用」です。 家計経済研究所が2011年におこなった「在宅介護のお金とくらしについての調査」によると、月々で在宅介護にかかる費用の平均は6万9千円。うち、「介護サービス利用料」は3万7千円、「介護サービス以外の費用」は3万2千円でした。この利用料を要介護度別で示すと、以下の表のようになります。 「在宅介護のお金とくらしについての調査」在宅介護にかかる費用をもとに作成 「在宅介護のお金とくらしについての調査」在宅介護にかかる費用をもとに作成[/caption] 費用ごとに見ていくと「介護サービス利用料」3万7千円のうち、介護保険適用で1割の負担となっているのは1万3千円、全額自己負担は2万4千円です。介護保険制度では、要介護度によって月あたりの支給限度額が決まっています(たとえば要支援1なら利用限度額は月50,030円、要介護2なら月196,160円、要介護5なら360,650円です)。その限度額を超えて外部のサービスを使うと全額負担となります。 この場合は、13万円分の介護サービスを利用し、限度額を2万4千円分超えたために全額負担したということになります。 また、「介護サービス以外の費用」の3万2千円の内訳を見ると、「介護用品など」が1万3千円、「医療費」が7千円、「税・社会保障費」が7千円、「その他」が4千円となっています。介護用品は介護ベッドや車椅子のほかにも床ずれ防止グッズやオムツ、介護食なども含まれます。

10年介護が続くと、約900万円の費用がかかる!?

pixta_9701008_M では、上記の月額費用をもとにして、予想される費用の合計を算出してみましょう。介護がどのくらいの期間続くのか、もちろん人によって異なりますが、目安として平均寿命と健康寿命(健康に問題がなく過ごせる期間)の差から導くという方法があります。 平成22年に厚生労働省が発表した資料によると、男性の平均寿命は79.55年で健康寿命は70.44年でその差は9.13年、女性は86.30年と73.62年でその差は12.68年です。 このデータから、仮に男性が70歳で介護を必要とし、80歳で亡くなると想定すると、 69,000(円)×12(ヶ月)×10(年)で8,280,000(円) となります。月々の費用に加えて初期費用がかかることも想定すると、計900万円もの費用がかかる計算になります。

老人ホームと比較すると、どちらがお得?

pixta_27607651_M さて、ここまで在宅介護にかかる費用についてご説明してきましたが、ここで比較のために、在宅介護と高齢者福祉施設の費用の差についても紹介しましょう。老人ホームは月々にかかる費用とは別に、入居の際に入居一時金という費用が発生します

有料老人ホーム

有料老人ホームには「介護付」「住宅型」「健康型」の3種類があります。 入居一時金は、有料老人ホームの設備によって数十万円から数百万円かかる場合が普通ですが、最近は入居金0円の施設も増えています。ただ、一方で、高級有料老人ホームとなると、数千万円かかることも。 月額料金は、家賃や食費を含めると、平均して20〜25万円ほどとなっています。

入居一時金:0円〜数百万円 月額料金:平均20〜25万円

仮に、入居一時金が50万円、月額料金が20万円とすると、10年間で2450万円かかる試算となります。

特別養護老人ホーム

特別有料老人ホームは有料老人ホームよりも安価で利用できることで知られ、そのため入居には一定の条件(原則として「要介護3」以上)が設けられ、待機待ちの方も多くいます。 入居一時金はなし月額は7〜15万円ほどと、有料老人ホームよりも安価となっています。

入居一時金:0円 月額料金:平均7〜15万円

仮に月額10万円とすると、10年間で1200万円の試算となります。

サービス付き高齢者向け住宅

高齢者に向けてバリアフリーに対応している賃貸住宅が、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)です。 入居一時金は0円〜数百万円と、施設によって大きく差があります。 月額料金は家賃や管理費を含めて15万円〜20万円ほどです。ただし外部の介護サービスを利用することになるため、要介護度が上がると対応しきれないケースもあるので、注意してください。

入居一時金:0円〜数百万円 月額料金:平均15万円〜20万円

仮に、入居一時金なし、月額18万円とすると、10年間で2160万円かかる試算となります。

経済的なコストだけを考えないこと

pixta_22385730_M 在宅介護の費用の平均が約6万9千円。有料老人ホームの月額料金が10数万円〜。加えて有料老人ホームは入居一時金が数百万円かかる場合も。 この数字だけ見ると、在宅介護のほうが圧倒的に費用を抑えられると感じられるかもしれません。確かにそういう面も大きいでしょう。しかし、もし高齢者施設を利用するお金がある場合は、単にかかる費用だけを考えるのは控えるようにしましょう。 数年〜10年以上にも渡って家族の介護を続ける場合は、休日などの時間的拘束やストレスも大きなものとなります。時間の制約やストレスに耐え切れず、介護離職をしてしまう可能性もゼロではありません。そうなってしまえば、収入もなくなり、「施設を頼っていたほうが収支が安定した......」と後悔することになるでしょう。 そのため、在宅介護について考えるときは、金銭的コストだけにこだわらず時間的・精神的コストも考えて判断するようにしましょう

基本は要介護者の貯金や年金を切り崩す

介護にかかるお金は、基本的には要介護者の貯金や年金から捻出するようにしましょう。介護者は、足りない場合のみ出せば大丈夫です。もしかすると親の口座に手をつけることに罪悪感を覚える方もいるかもしれませんが、この「介護にかかる費用」も踏まえての貯金や年金のはずです。 介護者が時間的にも経済的にも過度な負担を感じてしまうと、必ず苦しくなります。無理のない介護を続けるために、少しでも経済面での負担を減らすよう、意識しましょう。

 

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