介護のお役立ちコラム

ステイホームでも要注意! エコノミークラス症候群の予防方法|介護のコラム

ステイホームでも要注意! エコノミークラス症候群の予防方法|介護のコラム

更新日:2020.06.10

pixta_64602681_M.jpg

新型コロナウイルスの感染予防のため、テレワークによる在宅勤務を導入する企業が増えてきました。自宅でデスクワークをする時間が増えたことで、体を動かす機会が減った結果、エコノミークラス症候群に見舞われるリスクが高くなりました。今回は、自宅で働く人たちへ、エコノミークラス症候群予防のためできることについて解説していきます。

エコノミークラス症候群とは

「エコノミークラス症候群」とは、狭い座席に長時間座るなど同じ体勢を維持した場合に下肢が圧迫され血流が悪くなり、体内に血栓ができる症状を指します。食事や水分補給が足りないなど、体に脱水症状がみられ血液粘度が高くなった場合に起こりやすく、さらには血栓が血管の中を流れ、肺に詰まり肺塞栓などを誘発する恐れもあります。

正しい症名は「静脈血栓塞栓症」と言いますが、飛行機のエコノミークラスのような、前のシートとの間隔が狭い座席に座ったときに起きやすいことから、一般的にはエコノミークラス症候群の名前で知られています。

巣ごもり中でも起こる! エコノミークラス症候群のリスク

shutterstock_372904642.jpg

新型コロナウイルスの感染予防目的から、多くの人が自宅で過ごす時間が増えてきました。外出する機会が減ったため、時間を持て余していることだと思いますが、どのように時間を使う人が増えたでしょうか。

・会社にいるときと同じようにデスクワークをする
・動画サイトを閲覧する
・ブログやSNSを更新する
・オンライン飲み会を実施する

これらはすべてイスに座った状態でPCと向かい合っておこなうことが多く、つい作業に夢中になり同じ体勢のまま固まってしまいがちです。これだけでもエコノミークラス症候群を発症するリスクが高くなると専門家は指摘しています。特に一人暮らしでは、自宅での作業となると誰からも注意されない環境にあるため注意が必要です。

また、身近に新型コロナウイルスの感染者がいる場合、感染防止のためホテルや狭い車の中で過ごすケースも考えられます。ホテル暮らしでは、提供される食事もインスタント食品や弁当など水分が少なく塩分濃度の高いものになりがちのため、エコノミークラス症候群を発症しやすくなる条件が整います。さらには居住スペースにキッチンがないことから、つい水分摂取を我慢して過ごしがちになります。

習慣づけたい6つの予防

pixta_45414047_M.jpg

エコノミークラス症候群予防のため、厚生労働省では以下6通りの行動を推奨しています。

1. ときどき、軽い体操やストレッチ運動をおこなう
2. 十分にこまめに水分を取る
3. アルコールを控える。できれば禁煙する
4. ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない
5. かかとの上げ下ろし運動をしたり、ふくらはぎを軽くもんだりする
6. 眠るときは足を上げる

テレワークを導入している企業でも、上記の予防策を社員に対し注意喚起しています。ちょっとした心がけでエコノミークラス症候群になるリスクを軽減できるので、できることから始めてみましょう。

身近な日用品を活用して予防を

特にエコノミークラス症候群になりやすいのは、肥満、高齢者、妊娠中の人です。また経口避妊薬(ピル)を摂取している女性も要注意です。急に体調不良に見舞われないためにも、市販されているグッズを用いて予防に努めることが可能です。

医療用としても用いられる弾性ストッキングもその一つ。弾性ストッキングは足首の部分の加圧力が強く、上方に行くにつれ圧が弱まるように編み込まれているため、足の血流を上方へ押し上げる効果があります。

血液は体中を循環していますが、足の裏まで流れた血流は重力に逆らい再び上半身へと戻ります。このとき、ふくらはぎが持つポンプ作用が血流を上方へ押し戻す役割を果たしますが、弾性ストッキングを着用することによってその働きを助けることができるのです。

ほかにも、フックなどに引っかけて使用するハンガータイプのフットレストや、加重による腰や臀部への負担を軽減できるエアクッションは、飛行機の機内への持ち込みも可能なサイズのため、長時間のフライトでも安心できます。ほぐし効果のあるローラータイプのマッサージ器も血流の改善に効果的とされています。日本人におなじみの青竹踏みをデスクの下に忍ばせておくのもよいでしょう。

最後に

エコノミークラス症候群予防のためには、外で運動するのが一番の解消法かもしれませんが、外出制限下では何かと厳しいことかと思います。血栓は下肢にできやすいため、特にふくらはぎのむくみに注意して、さまざまな日用品を駆使しながら、今回取り上げた予防策を実践するようにしてください。

 

コロナ禍でも
面会できる施設特集

コロナ禍でも面会ができる施設特集

老人ホーム・高齢者住宅
運営事業者の方へ

施設の情報を掲載しませんか?

老人ホーム検索サイト「さがしっくす」では、事業者様のご入居募集のニーズに合わせて、2つのご掲載プランからお選びいただけます。

コラムカテゴリ一覧

コロナ禍でも
面会できる施設特集

コロナ禍でも面会ができる施設特集

コラムカテゴリ一覧

ページトップ