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【医師監修】低血圧の傾向と予防策について|介護のコラム

【医師監修】低血圧の傾向と予防策について|介護のコラム

公開日:2020.02.26

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シニア世代になると健康診断で高血圧を指摘される人も多いことかと思います。生活習慣病の原因になる高血圧は誰しも心配の種かもしれませんが、逆に血圧値が低い「低血圧」も毎日の生活に悪影響を与える恐れもあるのです。今回は、低血圧の原因や発症の傾向など、詳しく解説していきます。


【監修者】
伊藤メディカルクリニック院長
伊藤 幹彦 先生

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東京医科大学卒業後、東京医科大学第2外科(心臓血管外科)入局。東京医科大学八王子医療センター心臓血管外科や東京警察病院外科医長などを経歴し、現在は伊藤メディカルクリニックの院長を務める。
これまでの術者としての経験をもとに、全身管理の大切さをモットーとし、健康維持への貢献を目指している。


低血圧の定義

血圧とは、心臓から血液を送り出すときに血管に与える圧力のことを指します。心臓はポンプのように絶えず収縮と拡張を繰り返し、体内の血液を体のすみずみまで循環させています。心臓が収縮するとき、血液が大動脈へと押し出され、その力によって血管が膨らみますが、このときにかかる圧を最高血圧、逆に拡張時に血液が戻ろうとするときの圧を最小血圧と言います。

WHO(世界保健機構)では、血圧の正常値は最大血圧100~130mmHG、最小血圧61~89mmHGと定義しており、最大血圧100mmHG以下および最小血圧60mmHG以下の状態を「低血圧」としています。

女性に多い低血圧。将来的に重篤化することも

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低血圧症で現れる代表的な症状はめまいや立ちくらみです。他には頭痛、倦怠感、胸部圧迫感、肩こり、悪心などがあります。「朝起きるのが苦手」という人も多いことでしょうが、低血圧が原因である可能性もあります。

女性は男性よりも平均的な血圧値が低い上、生理があることから男性に比べ低血圧症が深刻になりがちです。中には脳、循環器(心臓)、呼吸器、消化器のいずれかが異常をきたして起こるケースも考えられます。

人によって症状にばらつきはありますが、高血圧のように将来的な成人病につながる恐れがあるわけではないため、「低血圧」自体、病気として深刻なものとは考えられていません。しかし、若年のころから低血圧を放置しておくと思わぬ重病に結び付く危険性もあります。

代表的な病気の一つが「線維筋痛症」で、全身に強い痛みが走り、寝たきりに近く日常生活もままならなくなります。「低血糖」では、血糖値の異常な低下によってめまいやふらつき以外に一時的に記憶がなくなる意識障害なども引き起こします。低血糖は食事(糖質の摂取)によって改善されますが、必要以上に糖質を摂取すると、今度は血糖値を下げる働きのインスリンが過剰に分泌されるため注意が必要です。

低血圧の大半は遺伝や体質によるもの

慢性的な低血圧は以下のように分類されています。

1.本態性低血圧

低血圧につながる疾患や外的要因がなく、常に低血圧が続く状態を指します。両親が低血圧だったり、本人がやせ型体形だったりと遺伝的な要因が大きいと考えられます。

2.症候性低血圧

前項で挙げた脳、循環器(心臓)、呼吸器、消化器のいずれかの疾患によって起こる低血圧を指します。

3.起立性低血圧

寝ている状態では起こらず、急な起立や体位変換時に起こる低血圧です。これには原因不明の突発性のものと、病的要因のある症候性のものとに分類されます。

これら慢性的な低血圧は遺伝や体質によるものが大きいと考えられていますが、上記で挙げた以外に、急性アレルギー発症やアルコール中毒、人工透析によって起こる急性低血圧もあります。

低血圧症の早期発見のポイント

このように低血圧は生まれつきによるところが大きいとわかりました。それでは、低血圧やそれに伴う体調不良を防ぐ方法はないのでしょうか?

もともと低血圧は自覚症状が乏しいため、明らかに体に異変を感じる症状が出なければ放置しても特に問題ありません。それでも心配だという人は、病院では診療前のバイタルチェックで体温や血圧を測るので、そこでの数値を把握しておくことをおすすめします。数値に異常を感じた場合、接見する医師に相談してみてください。血圧測定器は病院の待合室に設置してあることが多いので、診察の待ち時間に測定してみるのもよいでしょう。

治療の基本は日々の生活習慣の見直しから

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もっとも多いケースである本態性低血圧を予防するには、以下の3項目を心がけながら生活習慣を見直してみましょう。

・睡眠時間を十分に確保して早寝・早起きを徹底する
・1日3食をなるべく決まった時間に摂取し、栄養のバランスを考える
・日々の生活に適度な運動を取り入れる

運動することによって心肺機能が高まり、血液の循環をスムーズにします。食事は毎日のことなので特に気を遣わなくてはなりません。過剰な糖質の摂取も要注意ですが、特に高齢者の場合、食後に血液が胃に集中し、心臓に戻りにくくなることによって起こる「食後低血圧」という症状もあります。食事後や季節の変わり目、生理前は自律神経が乱れやすい為、より注意深く体をいたわるようにしてあげてください。

それでも症状が治まらない場合や、過去に症候性低血圧と診断されたことがある人は病院で診てもらいましょう。医療行為として、血管を収縮させたり血液量を増やし血圧を上げたりする昇圧剤を用いることが考えられますが、副作用もある為、予後の経過観察にも注意が必要です。

最後に

低血圧自体は病気ではない為、多くの人が"単なる体調不良"と看過しがちになります。しかし、生理のある女性や血管がもろくなった高齢者だけに限らず、突発的な要因によって慢性化および重篤化する可能性を誰もが秘めています。少しでも体調や検査結果に異常を感じたら、医師の診察を受けるようにしてください。

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